鉄器(てっき)とは、鋳鉄や鋼鉄を素材として鋳造・鍛造された鉄製の器具・道具のこと。
人類の歴史は石器時代、青銅器時代、鉄器時代と変化していき、現代においては鉄よりステンレスやアルミの素材が多く使われており、更にはチタン等の先端素材まである。キャンプ用のクッカー(調理器具)も然り。鉄よりも、加工しやすい、軽い、錆びにくい、耐腐食性が高い等のメリットがある素材を用いた製品が多く、たしかに扱いやすく便利である。
でもね、便利なら良いんだろうか?
仕事で使う道具ならそうだよね、しかし趣味の道具ならばあえて不便を楽しむと言うか、手間暇かけて手入れをし、手入れすることで少しづつ育っていき黒光りが増していく、手をかけたぶん愛着がわき、やがて本当の意味で自分だけの道具になる、そんな楽しみ方もありなのでは・・・
そんな想いとこだわりで育ててきた我が家の黒鍋たちを一挙公開!
北海道在住でファミリーキャンプ主体の我が家は冬はキャンプのオフシーズンとなるため、冬の休日、シーズン中活躍してくれた鉄器たちをメンテナンスついでに撮影してみました。
ダイソー製 100スキ
2006年 購入

全長:約23.5cm(ハンドル含む)
内径:約16cm
深さ:約3cm
高さ:約4cm(ハンドル上部まで)
最初に買った鋳鉄製のスキレット。
100均で売ってるスキレット、通称 100スキ、愛用されてるキャンパーの方も多いと思います。
以前は本当に100円で買えたようですが、これを買った当時は200円商品でした。その後、廃盤となり現在は少し形状の違うものが300円で販売されています(価格はすべて税抜表示)。
購入当時は独身でソロキャン主体だったのでこの100スキ2個と下で紹介するサービングポットでキャンプ中のほとんどの調理をこなしていました。サービングポットでメイン料理、100スキはツマミ用、どちらも厚みのある鋳鉄製で蓄熱性があるので火から降ろしてからも料理が冷めにくいという利点があり、一気に作ってあとはダラダラ飲みながら食べるという自分のスタイルにぴったりマッチしていました。
家族ができてファミキャン主体となった今でもアヒージョとか、ソーセージを焼いたりとか、ちょっとしたツマミを作るのに活躍しています。
100スキを使った調理例



LODGE製 Serving Pot(サービングポット)
2006年 購入

全長:約27cm(両サイドの取っ手含む)
内径:20cm
深さ:7cm
高さ:約12cm(蓋の取っ手含む)
上で紹介した100スキとほぼ同時期に購入、我が家の古株鍋です、鋳鉄製の鍋の手入れや扱い方をこの鍋で学びました。
分厚い鋳鉄製なので、材料全体に、ゆっくり、じっくり火を通すことができ、ローストビーフやシチューなどを作るのに向いてます、ご飯も美味しく炊くことができます。
一般的なダッチオーブンは、鍋の底面に3、4本の突起があります。この突起は、野外で熾火の上に直置きして使うには有用ですが家庭内で使う場合にはとても邪魔になります、IHヒーターでは使えません。サービングポットには、この突起はついておらず底面はフラットなので家庭内のガスコンロやIHヒーターでも使えます、我が家ではシチュー等の煮込み料理のときは家でも使っています。
キャンプに限らず、家庭内でもダッチオーブンを使いたい、という方にはお薦めです。
フタの裏には写真のような突起がついています。
これは調理中に発生する素材の香りや旨味を含んだ蒸気が、この突起を伝って水滴となり再び素材に降り注ぐように出来ています。
煮汁やソースを調理中の素材に掛けることをベイスティングといいますが、この突起が自動的にベイスティングを行ってくれるので手間が省けます(セルフベイスティングシステム)。
サービングポットを使った調理例


※ 追記
2025年4月現在、LODGE社から2種類のサービングポットが販売されています。
この記事内のサービングポットと同等なもの。
サービングポット 2qt
2 Quart Cast Iron Serving Pot,(サービングポット 2qt) – LODGE(ロッジ)|公式ブランドサイト
この記事内のサービングポットより小型のもの。
サービングポット 1qt
1 Quart Cast Iron Serving Pot(サービングポット 1qt) – LODGE(ロッジ)|公式ブランドサイト
LODEG製 GRILL PAN(グリルパン)
2006年 購入

全長:約35cm(ハンドル含む)
内径:約22cm
深さ:約4cm
高さ:約5cm(ハンドル上部まで)
100スキとサービングポットをキャンプで何度か使っているうちに、もっと分厚いステーキ肉を美味しく、見た目よく焼きたい!と思うようになり、これをアウトドアショップで見かけて即購入。
その週末、早速、キャンプで焼いたサーロインステーキは綺麗に焼き目がつき、表面はカリッと中身はジューシーな仕上りで大満足だったことを覚えてます。

鍋底の棒状の出っ張りのおかげで肉に綺麗な焼き目がつきます、そして焼いてるとき出る余分な脂や水分がおちるので肉の味が凝縮されて美味しく焼けるという、見た目以上の嬉しい効果があります。
重くてキャンプの度にいつも持ち歩くのは大変なのでメニューがステーキのときだけ持参してます。キャンプに限らず家でステーキを焼くのにも活躍してます。
南部鉄器 岩鋳製 ジンギスカン鍋
2007年頃 キャンプ仲間からのプレゼント

全長:約35cm(両サイドの取っ手含む)
内径:約28cm
深さ:約3cm
高さ:約4cm
北海道民のソウルフード、ジンギスカン用の鍋。
北海道三大ジンギスカンの一つ、昭和27年創業の長沼成吉思汗の店舗で使用されているものと同じ鍋(市販されてます)。中央の平らな部分で肉を焼き、周囲の窪んだ溝にタレと水を入れ麺類や野菜を煮込んで食べます。その名のとおりでジンギスカンの時はこの鍋一択(笑)
UNIFLAME製 キャンプ中華鍋(非売品)
2020年 ノベルティ景品で入手

全長:約43cm(ハンドル含む)
内径:約28cm
深さ:約8cm
高さ:約12cm(ハンドル上部まで)
一般的な中華鍋と同じ深さのある形状で、強火の上で鍋をあおりながら炒めるのに適しています。チャーハンや野菜炒めなどを作るのに向いています。ハンドル部はステンレス製で熱伝導を軽減し火傷のリスクを減らしています、また枝や棒を差し込んで延長することもできるので焚火の上にかざして使用できます。
この鍋はユニフレームカードのポイント(現在廃止)を貯めることで貰えたノベルティ商品のため、今後はもうおそらく入手不能と思われますが、全長約32cm、内径約19cmに小型化したものが現在も市販されています。
燕三条 鉄フライパン
2023年 購入

全長:約38cm(ハンドル含む)
内径:約20.5cm
深さ:約4cm
高さ:約10cm(ハンドル上部まで)
フッ素コーティング等の表面処理に頼らず鉄板に特殊な凸凹加工を施すことで焦げ付きを軽減。
コーティング処理されているフライパンは基本的に強火で使えませんがこれならガンガン強火で料理できます。使い込んでいくうちにだんだん油の被膜が出来ていきほとんど焦げ付かなくなります。
調理する食材のサイズによって中華鍋では大きすぎ、100スキでは小さすぎると感じることがあり、その間を補う大きさのものを求め購入、鉄板は薄めなので蓄熱性は少なくステーキを焼くにはあまり向きませんが、普通の炒め物には十分使えます。
UNIFLAME製 ラウンド鉄板&リッド
2024年 購入

全長:約30cm(両サイドの取っ手含む)
内径:約20.5cm
深さ:約2.5cm
高さ:約6cm(蓋のツマミ上部まで)
商品名が示すように販売元のユニフレームでは鍋ではなく鉄板扱いのようです。近年流行りの極厚鉄板の形状を丸くして、ある程度の深さをつけ、蓋も付けました的な製品です。鉄板の厚さは4.5mmもあり重量2.1kg、持つと見た目以上にずっしりと重く感じます。
分厚い鉄板のおかげで蓄熱性は抜群です、ステーキのような厚い肉を焼くのに適していてとても美味しく焼けます。縁の立ち上がりがあるので具材や肉汁がこぼれることがなく使いやすいです。またリッド(蓋)付きなので餃子のような蒸し焼きやパエリヤを炊くことも可能です。まさにマルチに使える極厚鉄板です。
普通の平板の極厚鉄板の購入をお考えの方はこちらも検討してみるとよろしいかと思います。
こちらは購入後2ヶ月程度でまだ数回しか使用していないのでまだまだ黒光り感が足りませんが、どんどん使って立派なブラックポットに育てていきたいです。
以上、十数年使い続けてきたものから最近購入したものまで、我が家の鉄器たちの紹介でした。



コメント